O BEER


ブルーパブ名: O BEER KYOTO 販売所
電話番号:
住所: 京都府京都市北区紫野下鳥田町49
定休日: 平日・祝日休 (土日のみ営業)
営業時間: 14:00~18:00
※7月~9月のみ、14:00~19:00
ビールの種類: 野生の思考 (ベルジャン ウィートエール)
種を蒔く人 (セゾン)
White is new Black (ベルジャン オートミール スタウト)
種歌 (フリーエール)
月を消すもの (フルーツエール)
醸造開始: 2023年11月18日
アクセス: 京都市営地下鉄 烏丸線/北大路駅から徒歩14分
URL: https://o-beer.kyoto/
instagram: OBEER KYOTO

製造元: 株式会社dialektike
電話番号:
住所: 京都府京都市北区紫野下鳥田町49番地1

O BEER(オービア)は、京都府京都市北区へ2023年に誕生したマイクロブルワリーです。 ベルギーの自由で豊かなビール文化から着想を得て、 京都の人たちに美味しく奥行きのあるビールを提供していきたいという思いから独自のビール造りを進めています。 京町家をリノベーションした醸造所兼、販売所では、 出来たての自家醸造ビールや、O BEERにてセレクトしたベルギービールを販売しています。


O BEER





O BEER 販売所の店内





店内奥には8本のタップ

O BEERでは、原材料にドイツ産、イギリス産および国産の麦芽と、 チェコ産、ドイツ産、ニュージーランド産のホップを使用し、 京都の水を仕込み水として使用して醸造しています。国産麦芽は、京都府内で栽培した大麦を製麦したものです。

野生の思考

種を蒔く人

月を消すもの


O BEERの運営元である株式会社dialektike(ディアレクティケ)は、 情報処理サービス業と、クラフトビールの製造・販売を手掛ける個人経営の会社です。 その株式会社dialektikeの代表取締役である木月 二郎(きづきじろう)さんは、群馬県大泉町の出身で、 ベルギービールへの愛着が高じて、自らビールづくりをはじめるようになったという醸造家です。 木月さんは、自然豊かな大泉町で生まれ育ち、高校卒業後は京都大学に進学し、哲学(人間存在論)を専攻。 大学卒業後は証券会社に就職し、その後はIT関連の会社へ転職。 同社を退職後は独立して、2022年5月に株式会社dialektikeを設立。 主に、AIに使用するシステム・データ処理を中心に事業を開始しました。

木月さんがビールを好んで飲むようになったのは、大学時代に哲学の勉強をする際に、 たまたまビールを片手にやっていたことがきっかけでした。自分にとって居心地が良かったことから、 ビールを飲みながら思考する習慣がついて、 今では日常の中にビールが存在する生活こそが素晴らしいことだと確信するようになりました。 そうした中、ベルギービールとの出逢いがありました。 ベルギーでは、農作物・産業・文化の発展とともに、 酵母・ハーブ・果実などの様々な材料を巧みに使った多様性と奥深さを持ったビール文化が形成されていきました。 そうしたべルギーのビール文化と自由で柔軟な精神性から着想を得て、 この京都の地で独自のビールを造りたいと木月さんは思いました。

ビール造りを始めるにあたり、まずは技術の習得が必要であると考えたことから、 東京のアドバンストブルーイングの相澤塾を受講することから始めることにしました。 そして実際のオペレーションは、Jazz Brewing Fujino(神奈川県相模原市)で研修しました。 そうして、大通り(京都市街地と南丹市を結ぶ京都府道38号 京都広河原美山線)に面した京町家を改装して、 醸造所兼販売所にすることにしました。 醸造設備は、石見式の発酵タンク(島根県江津市の石見麦酒から調達)を導入。 2023年5月17日には酒類等製造免許(発泡酒)を取得。同年7月31日に、O BEERのWEBサイトをオープン。 そして同年9月に、初仕込み。同年10月14日には販売所をオープン。 同年11月4日からは販売所にてベルギービールの試飲およびタップ販売を開始。 そして遂に同年11月18日には1stバッチである「野生の思考」のお披露目となり、 自家醸造ビールの販売開始に漕ぎ着けました。

O BEER(オービア)の名の由来ですが、生活の中に余白をつくりたいという思いから来ており、 哲学的なことを考える時のような余白を「O」(オー)の文字で表すことにして、このようなネーミングとなりました。

木月さんに今後のO BEERについてお尋ねすると、「地域との連携やつながりを大切にしたい。 暮らしを共有する目の前の人々にとって美味しく、豊かで、奥行きのあるビール造りをしたいと考えている。 このようなビール造りに対する姿勢を示すために、 最初のビールの名前を著名な文化人類学者(クロード・レヴィ=ストロース、ベルギー)から拝借して、 「野生の思考」と名付けた。 また、今後は京都のアーティストにラベルデザインを依頼したり、京都産の特産物を副原料に使っていきたい。 ビール事業として経営規模を拡大していくというよりは、気軽に本を読みながらビールを飲める場所をつくりたい。 そして、食とのペアリングにも興味があるので、将来的には飲食店の開業も視野に入れている。」と語ってくれました。

木月さんのご厚意で、醸造設備を見せてもらいましたのでご紹介しましょう。


仕込み設備  【1バッチ(1ロットの生産量)が100リットル】
左奥のタンクが糖化釜(マッシュタン)兼ろ過槽(ロイター)、
右手前のタンクが煮沸釜(ケトル)兼ワールプール


100リットルの発酵タンクが2台
※島根県江津市の石見麦酒で考案されたビニール袋を活用した発酵タンクです


プレハブ冷蔵庫


左手の白い容器が瓶の洗浄機で、右手の機械が瓶の充填機(ボトラー)


木月 二郎さん


O BEERのこれまでの経緯は、以下の通りです。
2022年5月株式会社dialektikeを設立
2023年5月17日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2023年10月14日販売所をオープン
2023年11月4日販売所にて試飲およびタップ販売を開始
2023年11月18日自家醸造ビールを販売開始

ビアクルーズ管理人の一言:
2025年3月、京都府京都市北区にある「O BEER」を訪れて、3種類のビールを購入し、自宅で飲みました。



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