安城デンビール


ブルーパブ名: 安城産業文化公園デンパーク  地ビール工房&レストラン ホレ・フェスト
電話番号: 0566-92-7755
住所: 愛知県安城市赤松町梶1
定休日: 火曜休
営業時間: 11:00~16:30
ビールの種類:
ごんの愛情 (アルト)
ごんの正義 (ヴァイツェン)
ごんの勇気 (ボック)
泣き虫狼のがま口財布 (アルト)
尚、慈悲深い虎の独り言 (ヴァイツェン)
おしゃべり黒豹の浮気心 (ボック)
協調性の無い羊の金屏風 (ジンジャーヴァイツェン)
全力疾走チーターが見た幻<山椒味> (ヴァイツェン)
ビターエール (ビターエール)[限定醸造]
VMO (メルツェン)[限定醸造]
ストロングエール (ストロングエール)[冬季限定]
天真爛漫な猿の薀蓄話 (ジャパンモルト)[限定醸造]
唯、人気者の象の一輪車 (ヴァイツェン)[限定醸造]
楽天的な虎の不確かで淡い恋心 (ヴァイツェン)[限定醸造]
DEN STAR BEER (ペールエール)[限定醸造]
東浦リボンビール (ペールエール)[限定醸造]
小垣江神明麦酒 (ジンジャーエール)[喜竹 刈谷店限定販売]
我が道を行く砂漠のライオンに月光 (ペールエール)
強靭な翼をもったペガサスの故郷 (ピルスナー)
只管に強い意志を持ったこじかの正義 (フルーツエール)

2014年3月以前のビール
裸の王様 (アルト)[2014年販売終了]
人魚姫の恋 (ヴァイツェン)[2014年販売終了]
黒鍬麦酒 (ボック)[2014年販売終了]
ライトラガー (ライトラガー)[限定醸造]
ベルギーエール (ベルギーエール)[限定醸造]
エール (アルト)[限定醸造]
ビターエール (ビターエール)[限定醸造]
ボック (ボック)[限定醸造]
スチームビール (カリフォルニアコモン)[秋季限定]
バイツェンボック (ヴァイツェンボック)[限定醸造]
VMO (メルツェン)[限定醸造]
淡色エール (エール)[秋季限定]
ピルスナー (ピルスナー)[秋季限定]
黒色のエール (ボック)[限定醸造]
営業開始: 1997年4月29日
アクセス: 名古屋鉄道 西尾線/桜井駅からあんくるバスで8分、「デンパーク」バス停下車すぐ
JR東海道本線/安城駅からタクシーで12分
名古屋鉄道 名古屋本線、西尾線/新安城駅からタクシーで16分
URL: https://den-beer.com/
Facebook: 安城デンビール
instagram: 安城デンビール
Online Shop: https://den-beer.com/shop

製造元: 安城デンビール株式会社
電話番号: 0566-92-7755
住所: 愛知県安城市赤松町梶1

安城(あんじょう)デンビールは、地ビールの黎明期である1997年より愛知県安城市で造られているビールです。 安城デンビールの故郷である安城市(あんじょうし)は、愛知県の中央部、西三河地方に位置し、 市街地の南側には広大な穀倉地帯が広がり、小麦、大豆、稲作などの農業が盛んで、 中でもイチジクの産地として広く知られるところです。 また、安城市は農業先進国デンマークに倣って農業を進め「日本のデンマーク」と呼ばれており、 1997年には市のシンボルともなる「安城産業文化公園デンパーク」が開園。 デンパークは、デンマークの農業や産業をモデルにした農業公園型の花と緑のテーマパークで、 安城市民の憩いの場となっています。 園内には、広大なお花畑や植物の温室、風車、木製の遊具、地元の産物を販売するマーケット、 レストラン、地ビール工房、様々な体験教室などの施設を擁しており、 その中の地ビール工房&レストラン「ホレ・フェスト」に安城デンビールの醸造所が併設されています。 店内は、大きなガラス窓でブルワリーとレストランが仕切られており、 レストランから醸造設備を眺めながら、デンマークの家庭料理を参考にした酪農グルメと、 出来立てのビールを味わうことができます。


デンパーク


地ビール工房&レストラン ホレ・フェスト


 地ビール工房&レストラン ホレ・フェストの店内





左手には円形ホール席


ホールからはガラス越しに醸造設備を眺められます


カウンター席では醸造設備を眺めつつ食事を楽しめます


カウンターには3台のビールサーバー

1997年4月の開園当初より安城デンビールの定番は、アルト、ヴァイツェン、ボックの3種類です。 開園当時の名称はそれぞれ、裸の王様(アルト)、人魚姫の恋(ヴァイツェン)、黒鍬麦酒(ボック)でした。 「裸の王様」や「人魚姫の恋」は、有名なデンマークの童話作家アンデルセンの作品名にちなんでネーミングしました。
2013年5月19日には、安城市にゆかりのある新美南吉の生誕100年を記念する「新美南吉生誕百年記念ビール」が発売され、 新美南吉の代表作品である「ごんぎつね」にちなんだビール名(ごんの愛情、ごんの正義、ごんの勇気)や、 きつねをあしらったデザインのラベルに変更されました。 その後、定番ビールの名称として定着し、ラベルも「ごんぎつね」にちなんだデザインの通常ラベルの製品となりました。
2021年4月1日には、 ビール名やラベルデザイン、ボトル形状を一新した新シリーズをラインナップに追加して販売開始しました。 (※従来のきつねのラベルの製品と併売しています。) また、新たに愛知県産の生姜を使ったジンジャーヴァイツェン「協調性の無い羊の金屏風」がラインナップに加わりました。
安城デンビールでは、原材料にドイツ産、イギリス産の麦芽とドイツ産のホップを使用し、 地元 安城の水を仕込み水として使用して醸造しています。

ごんの愛情

ごんの正義

ごんの勇気

裸の王様

人魚姫の恋

黒鍬麦酒

ごんの愛情

ごんの正義

ごんの勇気

新美南吉生誕100周年記念ラベル
ごんの愛情

ごんの正義

ごんの勇気

泣き虫狼のがま口財布

尚、慈悲深い虎の独り言

おしゃべり黒豹の浮気心

協調性の無い羊の金屏風

全力疾走チータが見た幻

唯、人気者の像の一輪車

DEN STAR BEER

東浦リボンビール

DEN STAR BEER
限定「きーぼー」ラベル

我が道を行く
砂漠のライオンに月光

強靭な翼をもった
ペガサスの故郷


ホレ・フェストの料理メニューは、 デンマークの家庭料理を参考にした酪農グルメや、ピザ、パスタ、サラダ、ライスミールなどの料理を提供しています。 開園当時のメニューは、2014年3月15日に刷新されて、地元産の野菜を多用したり、国産小麦を生地に使ったピザなど、 より地産地消を前面に打ち出したメニューになりました。 2021年4月には、さらにメニューを改変。新たなパッケージのビール発売と共に、進化を遂げています。


ソーセージの盛り合わせ


牛肉のビール煮込み (2014年以前のメニュー)


地粉うどん de パスタ


豆腐とフレッシュ野菜サラダ


手づくりパン

安城産業文化公園デンパークの歴史は、 1989年に安城市議会より提出された「農業公園の建設についての要望書」が始まりでした。 その後、1992年に基本計画が作成され、総工費(土地の取得含め)140億円を掛けて、 1997年4月29日に安城市の市立公園として開園しました。 「デンパーク」という名称は、一般公募により「デンマーク」と公園を意味する「パーク」を掛けたもので、 「デン」には「田園」や「伝統」という意も込められています。 パークの管理運営は、1996年に設立された「公益財団法人安城都市農業振興協会」が指定管理者として行なっています。

一方、施設内の地ビール工房&レストラン「ホレ・フェスト」の運営と、 安城デンビールを製造・販売を行なう安城デンビール株式会社も設立されました。 ちなみにレストランの名称である「ホレ・フェスト」とは、 デンマーク語で「さあ、パーティーを始めましょう!」という意味。
安城デンビールでは、ビールの製造を開始するにあたり、 アサヒビールのコンサルティングサービスを受けて、ビールの醸造技術を習得しました。

2012年4月には、 愛知県高浜市に本社を置く明治創業の豆腐製造・販売会社「株式会社おとうふ工房いしかわ」が安城デンビールの全株を取得、 安城デンビールはおとうふ工房いしかわの傘下企業になりました。 おとうふ工房いしかわは、元々国産の原材料を使用することにこだわりを持つ会社で、 豆腐の原料にも国産大豆を使用しています。 そして大豆と小麦は、栽培において裏作と表作の関係にあり、 小麦の生産が縮小すれば大豆にも影響が出てくることから、「大豆を守るために小麦を守る」と考えて、 国産小麦の消費にも目を向けて、パンやドーナツの製造にも乗り出しています。 そうした背景から安城デンビールの事業は、国内の農産物の消費に貢献し、 ひいては食料自給率の向上へとつなげて行きたいという企業の姿勢を示す意味でも意義があるものと考えています。 こうして2014年3月のレストランメニューの改変では、国産小麦を使ったメニューの拡大を図りました。

安城デンビールの醸造を1997年以来担当してきたのが、愛知県名古屋市出身の福島 功人(ふくしまよしひと)さんです。 2020年に退職され、その後は、おとうふ工房いしかわの社員が醸造全般を引き継いでいます。

株式会社おとうふ工房いしかわの常務取締役で、 安城デンビールの事業を担当する北瀬 尚之(きたせなおゆき)さんに今後の安城デンビールについて伺うと、 「(親会社の)おとうふ工房いしかわが、国産の原料にこだわっていることから、 今後も国産の原材料を使って行く予定。安城市内でもホップの栽培が始まっている。 そうして、(安城デンビールを)農産物の加工会社にしていくことを目指しており、地域で愛され、認められる企業にして行きたい。 地域の盛り上げ方には、コツがあるので、上手く伸ばしていければと思う。 そして、新しいビールを開発し、パッケージのデザインも変えて行きたい。」と語ってくれました。

安城デンビールのご厚意で、醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介します。


仕込み設備  【1バッチ(1ロットの生産量)は、1,500リットル】
左側のタンクが糖化釜(マッシュタン)兼煮沸釜(ケトル)、 右側のタンクがろ過槽(ロイター)


ワールプール


左から1,500リットルの発酵タンク×6基の内の4基、
右手奥が3,000リットルの貯酒タンク×3基の内の1基【レストラン側からの景観】


裏側から見た1,500リットルの発酵タンク×6基の内の4基【レストランの反対側からの景観】


1,500リットルの発酵タンク×6基の内、左側の2基が醸造所側のタンク、
右側の2基がレストラン側からガラス越しに見えるタンク


3,000リットルの貯酒タンク×3基の内、醸造所側にある2基のタンク
左側のタンクの背面に、レストラン側からガラス越しに見える残りの1基が設置されています


ボトルの充填機


冷蔵庫


冷蔵庫の中では、ケグと瓶ビールが出荷を待っています


麦芽の粉砕機(ミル)

安城デンビールのこれまでの経緯は、以下の通りです。
1989年農業公園の建設検討開始
1997年酒類等製造免許(ビール)を取得
1997年4月29日安城産業文化公園デンパークが開園、安城デンビールを販売開始
2012年4月株式会社おとうふ工房いしかわの子会社化
2013年5月19日新美南吉生誕百年記念ビール登場


ビアクルーズ管理人の一言:
1997年8月、愛知県安城市にある安城産業文化公園デンパークを訪れて、安城デンビールを初めて飲みました。
2012年6月、デンパーク内の地ビール工房&レストラン「ホレ・フェスト」を訪れて、安城デンビールを飲みました。
2014年9月、ビール名および「ホレ・フェスト」の料理メニューが刷新されたと聴いて、ホレ・フェストを再訪しました。
2015年3月、ホレ・フェストを再訪。ごんの愛情、ごんの正義、季節限定ビールを飲みました。
2021年3月、ホレ・フェスト内の醸造所にお邪魔し、タンクを見せてもらいました。
2021年4月、道の駅デンパーク愛知内にあるJAあいち中央の産直センターで、新ラベルの4種類、 「泣き虫狼のがま口財布」、「尚、慈悲深い虎の独り言」、「おしゃべり黒豹の浮気心」、「協調性の無い羊の金屏風」を購入して、 自宅で飲みました。



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